莫大な利益を上げる手法というと、株式投資を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、「株式投資で稼ぎたいけど元手がない…」という壁にぶつかることも多いはずです。
その時に考えるのは、元手がなくても稼げる裏技はないかということでしょう。
この記事では、そのような疑問に応えるために「株の裏技」を紹介していきます。
「元手なしで短期間で株によって利益を出したい」と考えている場合には、きっと参考にしていただけるでしょう。
なお、株の裏技はいずれも簡単ではありません。
説明を読んで「難しい」と思った場合は、もっと稼ぎやすい副業をすることもおすすめします。
その点、一番稼ぎやすい副業サービスの一つであるクラムスクールは多くの人に向いているものです。
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目次
そもそも株式投資に裏技は存在するの?
株式投資の裏技は「何をもってして裏技というか」によって、定義が分かれます。
たとえば、空売りは裏技というべきですが、達人にとっては「基本中の基本」です。
また、裏技を通り越して証券取引法に違反するという技もあります。
ここまで来ると「裏技ではなく犯罪」なので、裏技とは言わないでしょう。
しかし、現実にはそれを裏技と呼んで実行しているファンドもあります。
(だからこそ毎年逮捕者が出ているわけです)
こうして見ると「裏技」の定義はかなり広く、存在するかどうかも見方が分かれます。
ただ、全体的には「グレーゾーンで犯罪ではない手法なら、すべて裏技」と言っていいでしょう。
株式投資のグレーな手法・裏技の種類
株式投資の裏技では、ブラックではないもののグレーという手法が多くあります。
ここでは、そのようなグレーゾーンの手法を紹介していきます。
取引手法の裏技
裏技の中でも王道的なものは「取引手法の工夫」によるものです。
例えばIPO売買・PO売買・TOB売りなどがあります。
これらはすべて合法のものであり、上場や買収などの市場の変化を狙うものです。
他にも、空売り・クロス取引などの手法があります。
それぞれの詳しい内容は、当記事の別の段落で後ほど説明します。
法律的な裏技
法律的な裏技では、インサイダー取引が代表的なものです。
インサイダーとは企業の内部事情を知っている人です。
内部の事情がわかっていれば、これから株価が上がるか下がるか予想をできます。
このため、そうした利害関係者は該当の株を取引してはいけないのです。
問題は「どこまでがインサイダーか」です。
まず、社員・アルバイト・顧問弁護士・取引先などはすべてNGです。
続いて「その家族・友人・知人」なども「情報受領者」として、インサイダーになりえます。
家族はともかく「知人」はどこまでを範囲とするのか、少々グレーな部分もあります。
このため、インサイダーは内容によっては「裏技」とされるわけです。
ただ、故意にやるのは裏技ではなく犯罪なので、絶対にならないようにしてください。
証券会社を使った裏技
証券会社の口座開設などを使った裏技もあります。
たとえば、口座開設をするだけで数万円キャッシュバックなどのサービスを受けるものです。
これはもちろん、違法性がまったくありません。
たとえば、A8.netのセルフバックなど「自己アフィリエイト」でやっている人も多くいます。
ノーリスクで確実に一定の金額を稼げるという点で、裏技といえるでしょう。
それぞれの証券会社で最初の1回しか使えませんが、一時的なお小遣い稼ぎとしては有効です。
株式投資の裏技5選
株式投資の裏技の中でも、取引手法を工夫するものは、完全に合法です。
ここでは、トレードの手法やタイミングを工夫する裏技を5つ紹介します。
IPO売買(新規公開株)
IPO株とは「新規上場する株」です。
IPOは英語で「Initial Public Offering」の略です。
- Initial…始めの
- Public…公開された
- Offering…売出し
ということで、IPOは「新規公開株」と日本語訳されます。
知っている人も多いでしょうが、会社の株は、その会社が上場するときに急激に上がるものです。
ZOZOの前澤友作・元社長のように、株式を多数持って上場した創業社長が裕福なのは、そのような理由からです。
創業社長ほどでなくても、IPO株をつかんで上場のタイミングで売れれば、儲かるわけですね。
そして、事前につかめなくても「売出し直後に買ってすぐ売る」という売買手法もあります。
IPO株を上場前に買うには、抽選に当たることが必要です。
その抽選に外れてしまった場合でも、公開直後のタイミングで売買をすれば、IPOの恩恵を受けられます。
PO売買(公募売出し)
POは、先ほどのIPOから「I…始めの」が抜けたものです。
つまり、公開の売出し(Public Offering)という部分は共通しています。
具体的に、何を公開して売り出すのかというと、下の2つのものです。
- その会社が追加で発行した株式
- その会社が自社保有していた株式
実は、これはどちらも短期的には株価が落ちることがあります。
理由は、1つ目の「追加発行」の場合、株が増える分、1株あたりの価値が下がるためです。
スープやジュースでいうなら「水を足して薄めてしまった」状態ですね。
次に、2つ目の「自社保有の株」を売り出した場合「何で自分たちの株を売るのか?」と投資家が疑惑の目を向けるためです。
- 値上がりするとわかっていたら、売るわけがない
- つまり「値下がりする」と思っているから売る
- 内部の人間なので、当然何か事情を知っている
- ということは、この会社はヤバいから売ろう
というように、自社株を売ると株価が下がるのです。
このような理由から、PO売買はどちらのパターンでも「株価が下がる」ことがあります。
しかし、それが一時的な値下がりなら、安値で買って高値で売れるチャンスでもあります。
企業がここまでしてお金を集めるのは「新規事業への投資」ということも多いものです。
その新規事業が当たれば株価も一気に上がるわけです。
要は「その会社が何で公募売出しをしたか」「その目論見は成功しそうなのか」を見極めることです。
その見極めができれば「POの売買で利益を出す」という裏技を使えます。
TOB(株式公開買い付け)
TOBとは「Take Over Bid」の略です。
日本でいうと「株式公開買い付け」となります。
わかりやすく言うと「ファンドなどによる、特定の株の買い占め」です。
買い占めるときは、当然多くの投資家に好条件で呼びかけることになります。
そのファンドとしては、TOBを仕掛けている相手の企業を、是が非でも買収したいためです。
そのため、通常よりも20%~30%程度高く売れることが多くなります。
一方、TOBは「買収されそうな企業側」も対抗します。
こちらもやはり、瀬戸際になったらかなりの高額で買い取ってくれます。
どちら側に売るにしても、TOBは株主にとって「漁夫の利」を得られるのです。
ちなみに、ここではわかりやすくするために「ファンドによる買収」を例に出しました。
実際には、単純に企業側が自分たちの権利をより盤石にするためにTOBを行うときもあります。
これは「平和なときに行う、平和なTOB」です。
こちらは、さほど切羽詰まっていないので、大幅に買値が上がることはありません。
空売り
空売りは、投資の上級者にとっては裏技ではありませんが、初心者にとっては裏技です。
簡単にいうと今後値下がりすると予想した株を「持っていないのに売る」ということ。
空売りの「空」というのは「持っていない」という意味です。
「持っていないのに何で売れるのか?」と思うでしょう。
これは約束の期日までに買って、売りますという約束をするのです。
で、この約束をするとき「当日、いくらで売るのか」がポイントになります。
「いくらで買うか」は約束する必要がありません。
そのときの相場で勝手に決まっているからです。
そして、売る値段を約束するとき、普通は「今の値段」で決めます。
たとえば、今ZOZOの株価が1万円だったら「来月1万円で売ります」と約束するわけです。
でも、来月ZOZOの株価が5,000円まで急落していたらどうでしょう。
この約束で、あなたは大幅に得しますよね。
当日5,000円で仕入れたものを、約束どおり1万円で売りつけるわけです。
買わされる方からしたら「たまったものではない」のですが、約束なので仕方ありません。
逆に、約束した相手側は「ZOZOの株価は上がる」と思っていたのです。
- 今は1万円だけど、来月は1万5,000円くらいだろう
- それを、当日1万円で買えるなら、お得だ
と考えるわけですね。
この読みが的中して、ZOZOの株価が当日上がっていたら、得するのは相手側なのです。
こうして見ると、空売りは株価が下がるとわかっている人間が使う裏技というのがわかるでしょう。
普通の人間は、そうそう「下がる」という予測はできないはずなので、中級者までは裏ワザと考えるべきです。
クロス取引(優待無料入手)
クロス取引は「売りと買いを同時にやる」手法です。
たとえば、あなたがヤフー株を持っているとします。
当然、ヤフー株が上がれば得をします。
そして、普通は「下がると損」をします。
ところが、ここで、先ほど説明した空売りを組み合わせれば、下がっても大丈夫なのです。
空売りは「下がると儲かる」方法でしたね。
これをヤフー株で、並行して仕込んでおくのです。
- 上がれば、手元にある現物のヤフー株で儲かる
- 下がれば、手元にない空売りのヤフー株で儲かる
もちろん、このやり方では利益は出ません。
上がっても下がっても、必ずプラマイゼロになるのです。
「じゃあ、意味がないじゃないか」と思うかもしれません。
しかし「株主優待」によって利益を出せるのです。
株主優待の価値は会社によって違いますが、多額の投資をすれば数十万円レベルの優待は得られます。
つまり、相場変動の分はプラマイゼロにして、優待で数十万円レベルを確実に稼ぐということです。
「そんなに優待いらない」と思うかもしれません。
しかし、たとえば食事券の類なら金券ショップに売ることもできるんですね。
こうすると「絶対に失敗しない株式投資」ができるのです。
利益は小さくなりますが、なかなか面白い方法ですよね。
株式投資をしない裏技とは?
株の裏技を探している人は、要は「稼げればいい」はずです。
そう考えると、おすすめの選択肢は株式投資にこだわらず、稼ぎやすい仕事を探すことといえます。
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株式投資の裏技まとめ
株式投資の裏技をまとめると「あまりない」というのが結論になります。
クロス取引はノーリスクで手堅く利益を得られますが、大きな金額をその株につぎ込む必要があります。
また、IPOは当選する確率が低く、空売りは値下がりを予測する実力が必要です。
こうして考えると、株の裏技で稼ぐのは至難の業といえるでしょう。
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