近年、新たに注目されるようになった働き方として「副業社員」があります。
「どんな働き方か」「どんなメリットがあるのか」などの点に興味がある人は多いでしょう。
この記事では上記の疑問に加え「どうやってなればいいのか」などの内容をも合わせて解説します。
読んでいただくことで、副業社員になることが自分に向いているかを判断しやすくなるでしょう。
- 副業社員とは何か
- 副業社員のメリット・デメリット
- 副業社員になる方法
- 副業社員になる際の注意点
先に結論を書くと、今の時代に副業社員として働くことは非常にいいことです。
ただ、選ぶ副業を間違えると徒労に終わるリスクもあります。
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副業社員とは
副業社員は副業として仕事に参加する社員に近い存在です。
要点をまとめると下のようになります。
- 本業で正社員になっている
- 副業の方では、非正規の扱いである
- しかし、正社員に近い重要な仕事にも参加する
- 基本的に能力のある人材が選ばれる
極端な話、秋元康さんのような人が「あちこちの会社のプロジェクトに顔を出す」場面を想像するといいでしょう。
秋元さんの場合は個人事務所としての契約になりますが、それが会社員になったものです。
会社員なら普通個人事務所や自分の法人はないので、副業先では「アルバイト」のような扱いになります。
扱いや雇用形態はそのようなものであっても、秋元さんの会社員版というべき能力があるため、重要な仕事を任されるということです。
副業社員は「第4の社員」と表現されることもあります。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- 副業社員
というのが4一つの社員の形態です。
契約社員・派遣社員との違いは、契約や期間があまり固定されていないという点にあるでしょう。
副業社員は「特定のプロジェクトのためだけ」に採用されることも多くあります。
一方、契約社員や派遣社員はプロジェクト単位というよりは「期間単位」で採用されます。
「やることが明確に決まっている」「期間は明確に決まっていない」ことが多いという点が、副業社員の特徴といえます。
副業社員のメリット
副業社員として働くことには多くのメリットがあります。
ここでは、その中でも特に大きいメリットを3つ解説していきます。
収入が増える(ダブルインカムになる)
多くの人が副業をしたい理由は「収入を増やしたい」ということでしょう。
今は、共働きだけでなく個人でも複数の仕事を持ってダブルインカムを確保するというやり方は一般的になっています。
今は専業主婦家庭が減り、夫婦共働きのダブルインカムは普通になっています。
それがさらに進化し、夫・妻のそれぞれの仕事もダブルインカムになるケースも増えているということです。
夫婦ともに副業社員として働いていたら、その世帯には4つの収入源があるということですね。
副業社員によってどれだけ収入が増えるかは人それぞれです。
ただ、単純計算ではありますが、下のように考えるとわかりやすいでしょう。
- これまで週休2日だった
- この場合、年間休日はおおよそ120日になる(日本人の平均)
- つまり、1年の3分の1は仕事をしていない
- そこに仕事を入れて、同じ日給なら3分の1収入が増える
たとえば、現時点のあなたの年収が300万円だとしたら、100万円年収が増えるということです。
月収で換算すると8~9万円増えるということになります。
これはかなり大きいですよね。
実際にそれだけきっちり仕事を入れられるか、同じ日給を確保できるかは人によります。
ただ、副業社員になることで収入が大幅に増えるのは間違いないといえるでしょう。
(そもそも、日本人のほとんどは1年の3分の1近くを休んでいるわけですから)
リストラのダメージを軽減できる
リストラはどんな大企業に勤めていてもあり得ます。
副業社員として働いていれば、万が一リストラされてもそのダメージを軽減できます。
リストラされる確率自体は操作できません。
しかし、されたときのダメージを最小限にできるということです。
これまで副業社員として働いてきた場所なら、正社員としての採用もされやすいでしょう。
そのように常に転職活動をしているような状態であることが、副業社員のメリットの一つです。
なお、この記事を執筆している2020年4月12日時点では「コロナショック」によるリストラが加速しています。
たとえばラオックスは中国人観光客が激減したこともあり、160人の希望退職者を募りました。
アメリカのボーイング社も、人数は確定していないものの、早期希望退職者を募ると発表しています。
このような時代であるため、もはや「自分だけはリストラされない」「うちの会社は大丈夫」という油断はしない方がいいでしょう。
いつリストラされても平然と生きていけるように、副業社員として働く、貯金をしっかりしておくなどの備えが必要です。
能力や見識の幅が広がる
違う会社で違う仕事のやり方、違うメンバーなどと触れることにも大きなメリットがあります。
- 新たな能力を獲得できる
- 新たな見識が身につく(視野が広がる)
- 新たな人脈ができる
上記のようなメリットがあります。
特に、自分の特技を他業界で活かすような副業社員の場合、上記のメリットは大きなものになるでしょう。
たとえば、本業がWebマーケターで、普段はWebマーケティングの会社に勤めているとします。
しかし、副業社員として働くとき「土木系の会社」など、まったくジャンルが違う会社に行くこともあるでしょう。
そうした会社が「自社でWebマーケティングを手掛ける」というときの手伝いなどが好例です。
このような仕事では特に、今まで縁がなかった土木系などの業界で、多くの見識や人脈を得られるはずです。
業界や会社によっては「実務経験」を積むこともでき、新たな資格を取得しやすくなることもメリットといえます。
副業社員のデメリット
副業社員になることにはデメリットもあります。
ここでは、そのデメリットの中でも特に重要なものを解説していきます。
本業に支障が出る可能性がある
そもそも、人間は1つの仕事をするだけでも大変なものです。
それが2つになったら、それぞれが中途半端になる恐れもあるでしょう。
あなたにとって「本業がどうでもいい仕事」だったら問題ないかもしれません。
しかし、本業も大事な仕事である場合、そちらに支障が出るのは避けたいものです。
これについては、下のような対策が必要になります。
- 本業・副業の仕事量を調整する
- 家事など個人的な仕事量を減らす
- 趣味などプライベートに割く時間を減らす
何にしても、要はスケジュールを調整して時間を確保するということです。
副業は本業より収入が低くなることが多い
これは人により、仕事にもよるのですが、副業の方は本業より収入が低くなるのが一般的です。
理由は、副業として雇う側はリスクがあるので、そのリスクを軽減したいためです。
- 本業の方は長く採用しているから能力をよくわかっている
- 副業の方はこれから付き合うので、能力や人格がわからない
- だから、低めの給与で様子を見る
上記のような考え方です。
実際、よほど業界で名前が知られていて「この人を呼べば一定の結果を出してくれる」と期待されるような人は少ないでしょう。
上記のような人でなければ、最初は「副業の方がお給料が安くなる」のは普通だと考えてください。
最初に仕事を見つけるのが大変
副業社員は働き始めてからより「最初に仕事を探すのが大変」といえます。
たとえばクラウドソーシングなら、一定の実績が付くまでは採用されないことが多いものです。
紹介などは、最初からツテがないという人もいるでしょう。
仕事を見つけにくい場合は、資格などを取得してアピールすることも有効といえます。
副業社員になる方法
副業社員になるためのやり方は主に3つあります。
ここでは、副業社員の3つのなり方を解説します。
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、上の画像のランサーズやクラウドワークスなどがあります。
Web上で仕事の受注と発注ができるシステムで、ここに登録することで副業社員の仕事も探しやすくなります。
基本的にクラウドソーシングで受注をした時点で「副業」であり、会社員の方がクラウドソーシングを使ったら、その時点で「副業社員になった」といえます。
オフィスに出向くことがないため「副業社員」というイメージではないかもしれません。
しかし、やっている仕事は副業社員そのもの(プロジェクト単位で参加する)ということです。
クラウドソーシングで獲得しやすいのは、主に下のような仕事です。
- ライティング
- デザイン
- プログラミング
- ネーミング
- マーケティング
単価が高いのはプログラミングやマーケティングなどで、これらのスキルがある人は、クラウドソーシングで本業の収入を超えることも可能です。
クラウドソーシングでの副業はこちらの記事で詳しく解説しているので合わせてご一読ください。
紹介
知り合いや友人、家族などに仕事を紹介してもらうというのもいいでしょう。
紹介で副業社員になることのメリットは下のとおりです。
- スムーズに採用されやすい
- ブラック企業である確率が低い
逆にデメリットとなるのは辞めにくい・条件交渉をしにくいということです。
条件交渉については日本人はもともと苦手かもしれません。
しかし、これが友人・知人がらみの会社ということで、さらにやりづらくなります。
もちろん、縁故のある会社だからこそ、最初から好条件で雇ってくれるということもあるでしょう。
最終的にいいか悪いかはその人次第、その会社次第ということになります。
何にしても、紹介で仕事を見つけることに抵抗がなければ、まずは紹介してくれそうな友人・知人などに当たるのもいいでしょう。
実家の手伝い
実家が何か事業や商売をしているのであれば、その手伝いをするのも手っ取り早い副業社員のなり方です。
家族であるあなたを雇うことは、家族(主に親御さん)にとっても下のようなメリットがあります。
- 機密が漏れる心配がない
- 資金の持ち逃げなどの心配もない
- 節税になる
- 雇用の調整をしやすい
最後の節税になるというのは、利益を家族で分散することで、それぞれにかかる所得税を小さくできるということです。
もちろん、これは「意味がない支払い」をしたら逆効果です。
そのような節税をする自営業者の家族は多いのですが、仕事のできない家族に無駄な給料を払うことはよくありません。
その場合、手元に現金は残りますが、家族は「使えない人材のまま」です。
事業の状況が変化して、その使えない家族では太刀打ちできない状態になったとき、事業自体が終わってしまうということです。
そうならないよう、親御さんから副業社員としてお金をもらう場合も、あくまであなたがそのお給料にふさわしい働きをしなければなりません。
節税ありきの給与支払いにはならないよう、くれぐれも注意しましょう。
副業社員の注意点
副業社員になる上では、いくつかの注意点もあります。
ここでは、その中でも主だったものを3つ解説していきます。
会社が副業禁止なら必ず許可をとる
副業禁止の会社の場合、事前に会社から許可をとる必要があります。
これは、民法の「債務履行」の義務によるものです。
債務とは契約なども含めた「責任」で、履行とは「果たす」ということです。
副業禁止の規定を守るというのは、就職したときに発生した責任なんですね。
契約をしていないならいいのですが、ほぼ全ての人が入社時に雇用契約書を書き「契約」をしたはずです。
その場合、日本人の職業選択の権利などに関係なく「契約は守らなければいけない」のです。
そのため、副業禁止の会社であれば「必ず許可をとってから始める」ようにしてください。
許可を取れない場合、退職してから別のビジネスをする
会社が許可を出してくれないという場合もあるでしょう。
この時、最も法律的に正しい方法は会社を退職してからその副業を始めるということです。
もちろん、すでに退職しているわけなので、副業ではなく本業となる人もいるでしょう。
あるいは、副業が許可されている別の会社に転職し、副業としてそのビジネスを行うという選択肢もあります。
何にしても「会社が許可してくれないからこっそりやる」というのは、法律的にはNGなのです。
もちろん、ご存知のとおり「会社にばれないように副業をしている」という人はたくさんいます。
バレたときのリスクを承知の上で副業をするなら、それでもいいでしょう。
クビになることなどは完全自己責任となりますが、それでもよければ「会社に内緒で副業をする」というのもありです。
住民税は特別徴収ではなく普通徴収で納税する
通常、サラリーマンの住民税は「特別徴収」になっています。
会社が給与からの天引きという形で、あなたの代わりに納税してくれるものです。
この形態だと副業がバレるだけでなく、正確な納税をしにくくなります。
そのため、副業社員として働くのであれば、住民税を普通徴収にする必要があります。
副業社員に関するQ&A
副業社員として働くことについて、多くのサラリーマン・OLの方が疑問に思うことは共通しています。
ここでは、副業社員の働き方について特によくある質問を2つまとめていきます。
Webマーケターの副業でカイコク(KAIKOKU)はどう?
Webマーケターの方が副業社員として働く場合、カイコク(KAIKOKU)というサービスもあります。
これはWebマーケティング人材の複業マッチングサービスです。
簡単にいうと「Webマーケティングに特化したクラウドソーシングに近いサービス」といえます。
クラウドソーシングとの違いは、自分から案件に応募することはないということ。
登録するだけで、後は自分に合った仕事をカイコクの側が紹介してくれます。
もちろん、スキルが低い場合は仕事を紹介してもらえないこともあるでしょう。
詳しい内容や評判などは「カイコクの副業」のページをご覧いただけたらと思います。
ダブルワークがバレる原因&バレない方法は?
ダブルワーク(副業)がバレる原因は、主に住民税の納税です。
普通徴収という形にせず、特別徴収で確定申告をするとバレてしまいます。
なぜこの納税方式でバレるのか、どうすればバレないのかは「ダブルワークがバレない方法」のページで詳しく解説しています。
住民税以外の原因についても説明しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
副業社員の契約はどんな形態になりますか?
これはその仕事や会社によりますが、業務請負契約になることも多くあります。
フリーランスの人などがよく請け負っている契約です。
ちなみに、業務委託契約という言葉は同じ意味で、法律用語ではなく一般用語です。
副業社員がこの契約をする場合、どこかのタイミングで個人事業主として開業届を出し、屋号でビジネスをする必要も出てきます。
【まとめ】副業社員とは?
副業社員になるには、まず会社の許可をとることです。
そして、許可をとれたらクラウドソーシングなどを駆使し、仕事を探すことです。
仕事を探す選択肢として、下記のサイトは多くの案件があるため特におすすめできます。
副業社員として自分に合った案件を探したいという人は、ぜひチェックしてみてください。
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